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発達障害
(神経発達症)とは?

発達障害(現在では「神経発達症」とも呼ばれます)は、生まれつきの脳の働き方の違いによって、言葉の発達や社会性、行動、感情のコントロールに困難を抱える状態です。
家庭や集団生活の中で、自然にことばや生活技能を身につけられるお子さんもいれば、発達の特性により、それが難しいお子さんもいます。
「育て方のせいではないか」「甘やかしたのでは」などと悩まれる保護者の方も多くいらっしゃいますが、発達障害は親の愛情不足やしつけの問題が原因ではありません。

神経発達症に含まれる
主な疾患カテゴリー

 

 
症状は重複しやすく、複数カテゴリーが併存するケースが約半数と報告されています。

なぜ名称が
“神経発達症”に変わったの?

 
従来の「障害(Disorder)」に伴うネガティブ印象を軽減し、多様な神経発達の在り方を尊重する国際的な流れを受けたものです。
医学的には「脳機能の違いによる特性」を示す点は変わりません。

年齢別の初期サイン
(Check List)

 

年齢 主なサイン
乳幼児期 共同注視が少ない / 言葉の遅れ / 極端な偏食 / 眠りが浅い
就学前 ごっこ遊びが苦手 / ルール変更でパニック / 手足を常に動かす
小学生 板書が追いつかない / 忘れ物・ミスが多い / 字が極端に汚い
思春期 集団行動への不安 / 疲労・頭痛など身体症状 / 気分の波が激しい

家庭での基本サポート

 

視覚支援:
予定をホワイトボードで見える化
タスクを小分け:
1課題30分以内+休憩をセット
選択肢を提示:
「先に宿題 or 先におやつ」等で自己決定を促す
感覚環境を調整:
音・光・服の刺激を減らす
十分な睡眠:
入浴→読書→就寝のルーティンを固定

受診の目安

 
サインが半年以上続き、生活・学習に支障が出ている場合はご相談ください。
 
当院では医師初診後、必要に応じて WISC-V, KABC-II, ADOS-2 などを実施し、学校や療育機関と連携します。

当院からのメッセージ

 
神経発達症はお子さんの個性でもあります。
強みを活かし、困りごとを環境で補えば、可能性は大きく広がります。
「少し気になる」段階からお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

 
Q. 成長すれば自然に改善しますか?
A. 脳の特性自体は続きますが、環境調整とスキルトレーニングで困りごとは大幅に軽減します。
 
Q. 神経発達症は親の育て方が原因?
A. 主に遺伝的要因で、育て方が直接の原因ではありません。適切なサポートが重要です。
 
Q. 豊田市・みよし市の療育施設と連携できますか?
A. 可能です。紹介状作成や支援会議への参加も行っています。
 
Q. どの診療科を受診すればいい?
A. 小児科で全身状態を把握しつつ発達評価を行うと、併存症も含めた支援計画が立てやすくなります。

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【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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