子どもの喘息
咳が長引く
夜中や朝にひどくなるとき
「咳が何週間も続く」「夜中や朝方にゼーゼーして眠れない」
…お子さんのこんな症状に不安を感じたことはありませんか?
この記事では、子どもの喘息(気管支喘息)についてわかりやすく解説します。

子どもの喘息とは?
喘息は、空気の通り道(気道)がアレルギーなどにより慢性的に炎症を起こし、咳やゼーゼー、息苦しさなどを繰り返す疾患です。
乳幼児期から小学生に多く見られ、成長とともに軽快するケースもありますが、適切な治療・管理が重要です。
よくある症状
咳が長引く(2週間以上) |
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夜間や明け方に咳き込む |
運動後・天気の変化で咳やゼーゼーが出る |
家族に喘息・アレルギー体質の人がいる |
風邪をひくと咳だけが何週間も続く |
診断と検査
症状・経過・家族歴を踏まえて診断 |
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必要に応じてアレルギー検査やレントゲン、呼吸機能検査(年齢に応じて)を実施 |
3歳未満では「喘鳴エピソード」として経過を見ながら評価します |
治療の基本
発作時の治療:吸入ステロイド・気管支拡張薬 |
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予防治療:毎日の吸入薬・内服薬で発作を防ぐ |
吸入薬は専用の機器(エアロチャンバーなど)を使って実施 |
アレルゲン除去や生活環境の見直しも重要 |
家庭でできるケア
発作時の対応を家族で共有しておく |
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定期受診と薬の継続を忘れずに |
ダニ・ホコリ対策(寝具の管理、掃除) |
風邪をひかないよう生活リズム・免疫管理も意識 |
受診の目安
夜間の咳で眠れない |
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ゼーゼーが続く、悪化する |
咳が3週間以上続く |
薬を使っても改善しないとき |
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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