虫刺され
子どもの腫れ・かゆみ・対処法

「すごく腫れてきた」「かゆくて寝られない」「ひっかいてとびひになった」
子どもの虫刺されは大人より反応が強く出ることが多く、適切な対処が大切です。
この記事では、虫刺され時のケアや受診の目安をわかりやすくお伝えします。

虫刺されの特徴

 

蚊・ダニ・アブ・ブヨ・ハチなどが原因
かゆみ・赤み・腫れが数時間~数日続く
体質によってはゴルフボール大に腫れることも

 
特に1〜2歳の乳幼児は、皮膚が薄くてバリア機能が未熟なうえ、免疫の移行期で炎症反応が過剰になりやすいため、他の年齢よりも腫れが強く出る傾向があります
 

家庭での基本の対処

 

すぐに冷やす(氷や濡れタオルなどで)
爪は短く切っておく(ひっかき防止)
かゆみ止め(抗ヒスタミン外用薬)を使用
ひっかいてとびひになりそうなときは早めに受診

薬を使う目安

 

市販薬で改善しない場合 → 弱めのステロイド外用薬を短期で
とびひ化・湿疹化している → 抗生剤入り外用薬や内服の適応に
強い腫れ・全身反応がある → アレルギーや虫毒による強い反応の可能性あり

受診の目安

 

腫れが広がる・熱を持っている
化膿している・とびひが心配
顔・目の周り・陰部などデリケートな部位
かゆみが強くて眠れない・集中できない

虫刺され予防のポイント

 

虫除けスプレー・シールを使用(年齢に合ったものを)
長袖・長ズボンで肌の露出を避ける
屋外活動後はシャワーでさっと汗や汚れを流す

よくある質問

 
Q. 腫れが強いけどアレルギーですか?
A. 体質による局所反応が大きいだけのことも多いですが、心配な場合はご相談ください。
 
Q. 薬を塗っても治りません。
A. 湿疹化やとびひ化している可能性があります。
早めに医療機関へ。
 
Q. とびひとの見分け方は?
A. 水ぶくれが破れて広がる・かさぶたになる・周囲に飛び火するようならとびひです。
 
Q. 1〜2歳はなぜこんなに腫れるの?
A.皮膚が薄く免疫が未熟な時期のため、炎症反応が強く出やすいのが理由です。
 
 

 

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当院では、思春期外来・発達外来も行っています。
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【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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