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子どものじんましん(蕁麻疹)
原因・薬・受診の目安

「急に赤いぷつぷつが出た」「かゆがっているけどすぐ消えた」──
そんな症状があったとき、じんましん(蕁麻疹)かもしれません。
この記事では、じんましんの原因・治療・受診の目安をわかりやすくご紹介します。

じんましんとは?

 
じんましんは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がってかゆくなるアレルギー反応の一種です。
数十分〜数時間で消えることが多く、あとが残らないのが特徴です。
一度消えても、また別の場所に出てくることがあります。

原因は?

 

ウイルス感染(風邪のあとなど)
食べ物(卵・牛乳・小麦・魚介類など)
薬剤(抗生物質・解熱剤など)
皮膚への刺激(こすれ・圧迫・汗・寒暖差など)
ストレス・疲れ・原因不明なことも多い

 
ほとんどのじんましんは一過性で重症化しにくいですが、まれに呼吸困難や唇の腫れを伴うアナフィラキシーに進行することもあり注意が必要です。

治療について

 

基本は抗ヒスタミン薬(飲み薬)でかゆみを抑えます
炎症が強い場合は一時的にステロイド薬を併用することもあります
症状が繰り返す場合は、原因検索(血液検査やアレルギー検査)を行います

当院での対応

 

かゆみの程度や経過を確認し、お子さんに合った薬を提案します
必要に応じてドロップスクリーン検査(41項目)によるアレルゲンチェックも可能です
生活上の注意点や再発予防もわかりやすくお伝えします

 
アレルギー検査
(ドロップスクリーンについて)

受診の目安

 

全身に広がってきた
繰り返し出る・数日続く
かゆみで眠れない・食事できない
呼吸が苦しそう
唇やまぶたが腫れてきた

家庭でのケアと注意点

 

かゆいところを冷やす(保冷剤・濡れタオルなど)
皮膚をかかないよう爪を短くする
汗をかいたらシャワーや着替えを<
刺激の強い食事や入浴は症状が落ち着くまで控える

よくあるご質問

 
Q. 食べ物が原因のことが多いですか?
A. 一部は食物アレルギーが関係しますが、多くは風邪や体調不良がきっかけのことが多いです。
 
Q. 薬を使わずに自然に治ることもありますか?
A. 軽度で一時的なものであれば自然に消えることもあります。かゆみが強い場合は薬の使用をおすすめします。
 
Q. アレルギー検査は必要ですか?
A. 繰り返す場合や、特定の食事・環境で症状が出る場合は検査をおすすめします
 

 

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当院では、思春期外来・発達外来も行っています。
心理面のご不安にも、臨床心理士と連携しながら対応しています。
お気軽にご相談ください。
 
 


【この記事の監修・執筆】
 
アイキッズクリニック
     院長 会津 研二(小児科専門医)
 
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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