子どものアレルギー性鼻炎
鼻水・くしゃみ・鼻づまり
「鼻水が止まらない」「くしゃみが続く」「鼻づまりで眠れない」
…そんなとき、アレルギー性鼻炎が隠れているかもしれません。
この記事では、アレルギー性鼻炎の原因・症状・治療法をわかりやすく解説します。

アレルギー性鼻炎とは?
アレルギー性鼻炎は、ハウスダスト・花粉・ダニ・カビなどに対するアレルギー反応によって、鼻水・鼻づまり・くしゃみを引き起こす疾患です。
季節性と通年性の違い
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症):春・秋の花粉の飛散時期に悪化 |
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通年性アレルギー性鼻炎:一年を通して症状が続く(ダニ・ハウスダストなど) |
主な症状
水のような鼻水 |
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くしゃみ発作 |
鼻づまり |
目のかゆみを伴うことも |
集中力の低下・眠りが浅くなる |
検査と診断
問診・診察により症状を確認 |
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必要に応じて血液検査(アレルゲン特異的IgE検査)を実施 |
当院ではドロップスクリーンを導入
当院では指先から少量の血液を採取する「ドロップスクリーン」を導入しています。
わずか数滴の血液で、主要な41項目のアレルゲン(花粉、ダニ、カビ、食物など)を一度に調べることができます。
結果は当日または翌営業日に判明し、お子さんへの負担も少ないため、何歳からでも検査可能です。
大人の方の検査にも対応していますので、ご家族での受診もお気軽にご相談ください。
治療法
抗ヒスタミン薬(内服・点鼻)による症状緩和 |
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必要に応じてステロイド点鼻薬併用 |
アレルゲン除去・回避指導 |
舌下免疫療法(スギ花粉・ダニアレルゲンが対象) |
症状を繰り返す場合や、根本的な改善を目指したい方には、スギ花粉症やダニアレルギーに対する舌下免疫療法をご提案することもあります。
体質改善につながる治療で、数年単位で継続する必要がありますが、小児でも取り組める方法です。
家庭でできるケア
室内を清潔に保ち、ホコリ・ダニを減らす |
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花粉症対策(外出時のマスク・メガネ着用、帰宅後の洗顔・洗眼) |
鼻を強くかまず、こまめに優しくかむように促す |
薬の正しい服用をサポートする |
鼻づまりや鼻水が続くときは
集中力の低下や睡眠の質の悪化など、学習や生活に影響することもあります。
気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。

【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
お気軽にご相談ください。