かみそり負け・ムダ毛の
自己処理トラブル
思春期の肌を守るケア
「脚や腕を剃って赤くなった」「かみそりを使ったあとにブツブツ」「自己処理したところが色素沈着してきた」
こうした悩みは、思春期のムダ毛の自己処理によくある皮膚トラブルです。
この記事では、肌を守るための正しい処理方法と治療の選択肢をご紹介します。

よくある自己処理によるトラブル
かみそり負け:赤み・ヒリヒリ・ざらつき・乾燥感 |
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毛嚢炎(もうのうえん):細菌感染によるブツブツ・膿 |
色素沈着:刺激の繰り返しで肌が茶色くなる |
埋没毛(まいぼつもう):皮膚の中に毛が残り炎症化 |
原因になりやすい自己処理方法
使い古したかみそり・清潔でない電動シェーバー |
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何度も同じ場所を剃る・強くこする |
剃った後に保湿をしない |
肌が乾いた状態での処理 |
家庭でできる予防とケア
処理は入浴後など肌がやわらかいときに |
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専用のシェービングジェルを使い、力を入れずに1回で |
処理後は必ず保湿(低刺激の保湿剤・ローション) |
ブツブツや赤みが出たら処理を中止し、スキンケアに切り替える |
当院での治療とアドバイス
かみそり負け・毛嚢炎には外用薬(抗生剤やステロイドを短期間使用 |
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皮膚の状態に応じてスキンケア指導・保湿剤の処方も行います |
色素沈着が気になる場合は思春期外来または美容皮膚科でのご相談も可能です |
よくあるご質問
Q. 電動シェーバーなら安全ですか?
A. 刃の管理や肌への圧が少ないため比較的安全ですが、保湿と清潔さは必須です。
Q. 学校でムダ毛が気になってつい剃ってしまうそうです。
A. 思春期ではよくあることです。
安全な方法や他の選択肢を一緒に考えましょう。
Q. 医療脱毛はいつから受けられますか?
A. 成長段階や部位によりますが、生理が安定している中高生〜高校卒業後を目安にご案内しています。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
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