いぼ(尋常性疣贅)の家庭での治し方
スピールジェルの使い方と当院の考え方
「子どもの足や手に硬いできものが…」「いぼかもしれないけど、病院に行くべき?」
いぼ(尋常性疣贅)はウイルス性の皮膚感染症で、放置しても自然に治ることもありますが、長引く場合や広がる前に対処することが大切です。
当院では、軽度のいぼに対して市販のスピールジェル(サリチル酸製剤)による家庭ケアをおすすめしています。

当院の方針
軽度のいぼには市販のスピールジェルを第一選択としています |
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日本で処方できるテープタイプより使いやすく、液状タイプより塗布しやすいことがメリットです |
しっかり毎日続ければご家庭でも3〜4ヶ月ほどで改善するケースが多いです |
液体窒素は痛みを伴い、何度も通院が必要なため、まずは自宅での対応を試していただいています |
(院長より)私自身も子どものころにいぼができるたびに、スピールジェルやいぼコロリで治してきました。保護者の方にも安心して使っていただける薬です |
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スピールジェルの使い方
入浴後や皮膚がやわらかい状態のときに塗る |
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患部にスピールジェルを米粒大だけ塗る |
乾いた後に絆創膏やサージカルテープで覆う(密閉効果) |
翌日、白くふやけた部分をやさしく削る(可能な範囲で) |
再度塗布 → 毎日繰り返す |
※皮膚がただれたり、まわりに強い赤みが出た場合は中止して受診をおすすめします。
こんなときはご相談ください
数か月スピールジェルを続けても改善がない |
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いぼが増えている、複数箇所に広がっている |
爪の周囲や顔など、デリケートな部位にできている |
歩くと痛い・出血しているなど生活に支障がある |
液体窒素について
いぼの治療で皮膚科などで行われる液体窒素による凍結療法は、効果的な方法ではありますが、痛みを伴うため、小さなお子さんでは負担が大きい |
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複数回の通院が必要(1〜2週間ごとに何度も) |
そのため、当院ではまず家庭での外用治療を優先しています |
いぼの治療にお困りのときは、まずご相談ください。
【この記事の監修・執筆】
アイキッズクリニック
院長 会津 研二(小児科専門医)
新生児・発達・思春期の診療に長年携わり、
多くのお子さんの成長と自立を見守ってきました。
ご家庭や集団生活でも穏やかに過ごせるよう、
アドバイスや治療をご提案しています。
お気軽にご相談ください。