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これぞ耳垢塞栓なり


久しぶりの大物に遭遇しました。
感激です。

当院では風邪で受診されたお子さんはほぼ全例において耳をチェックしています。

耳のチェックにはお気に入りのNIDEKさんのVersaCamを使用ています。

下の写真、耳の中です。

OT094333耳垢塞栓

外耳道が完全に耳垢で埋まっています。

「これぞ耳垢塞栓!」と言っていいでしょう。

これくらいの耳垢塞栓にはなかなか出会えません。

なので、たまに出会うとちょっと感動してしまうのです。

 

耳垢鉗子でエッサホイサとホジホジして、

ときにローリングさせて、

子どもを怖がらせないように、

痛がらせないように、

泣かさないように、

気を遣いながらの繊細な作業です。

 

耳垢塞栓との格闘後の写真がコレ↓

OT094600OT094515

巨大耳垢がボロッととれて、

外耳道がスッキリして綺麗な鼓膜とご対面することが出来ました。

 

本日の収穫がコレ↓

GI120545

この巨大な耳垢塞栓のインパクトが伝わるでしょうか?

 

比較として・・・

GI120956

 

一円さんスミマセン。

 

上に並べてみると・・・

GI154528

 

う~ん・・・

 

また今度、巨大な耳垢塞栓との格闘動画をyoutubeにアップしますわ。


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感染症:溶連菌感染症


インフルエンザが一時に比べて少し落ち着いてきた中、

最近、溶連菌感染症の方がポツポツとみられます。

 

というわけで、

今日は “喉の痛み” が特徴的な
『溶連菌感染症』のお話です。

 

ようれんきん

 

《主な症状》

・ 発熱(38~39℃)

(3歳以下だと高熱がでない場合もある)

・ 喉の痛み

・ イチゴ舌

・ 発疹

です。

 

《検査》

当院では指先の採血で白血球数を確認してウイルス風邪か細菌感染症かのあたりをつけます。

ウイルス風邪では白血球数が正常か低下しますが、細菌感染症である溶連菌感染症では白血球数が上昇することが多いです。

年齢、熱の程度、喉の発赤の具合、体の発疹の程度から溶連菌を疑われた場合は、確認としてノドの検査をします。

検査は10分で結果がでます。
(※早ければ1分ほどでわかります)

 

 

 

《主な治療方法》

抗生物質が出されます。当院ではパセトシン(アモキシシリン)を10日間処方します。
抗生物質を飲み始めると1日で熱は下がり始め、喉の痛みもやわらいできますが、
症状が消えても【決められた期間は抗生物質を飲み続ける】事が大切です。
※自己判断で飲むのをやめてしまうとリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった続発症(合併症)に繋がることがあります。

 

 

この時期は、
色々な感染症が流行するので、熱が出ると風邪やインフルエンザかなと思う方が多いかもしれませんが、
こういう感染症もあります。

 

溶連菌感染症は、早期に治療をする事が大切です。
【高熱 + 喉の痛み】があったら、この感染症を思い出してみてください。

 

※追加

実際には【咳のない高熱+なんとなくぐったり】といった症状で受診され、この感染症だとわかったケースも多いそうです。


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小児科でよく出されるペリアクチン(シプロヘプタジン)について


 

「アスベリン・ペリアクチン・ムコダイン」

 

風邪のお子さんを連れて病院を受診したことがある方なら何度か見たことがある組み合わせではないでしょうか?

小児科医的には

「アス・ペリ・ムコ」

ですかね?

小児科、耳鼻科、内科、総合病院、どこへ行っても同じ処方。

こどもの風邪薬と言ったらこの処方。

さぞかし評価の高い薬?と一般の人だと思ってしまうかもしれません。

まー正直言って大した薬ではありません。

いや、意外に要注意な薬です。

 

今回はペリアクチンについて

歴史

1958年にアメリカの製薬会社メルクにより合成。

1961年にじんましん等のアレルギー性疾患に対する薬として日本で発売。

1971年に追加効能として「食欲不振・体重減少の改善」が承認….

これもあって小児科でよく処方されるようになった?

僕が10年前に購入した小児科の薬の本にはペリアクチンの食欲増進作用についてまだ書かれていました。

その後、再評価を受けて….

1996年に有用性を示す根拠がないとの理由で「食欲不振・体重減少の改善」の効能が削除されました。

しかし、1971年から1996年までの25年間、四半世紀も「食欲不振・体重減少の改善」の効果も期待されて小児科で使われてきて、それに倣って内科や耳鼻科でも普通に使ってきて、これだけ世に浸透した薬なわけですから、効果がないといきなり言われても、すぐには変わらないわけであって、なんとなくずっと使われているという感じでしょうか?

 

薬理的特徴

強力な抗ヒスタミン作用・抗セロトニン作用がある。

ペリアクチンは第一世代の抗ヒスタミン薬に分類され、脳へ移行しやすく眠くなりやすい。

ペリアクチンの抗セロトニン作用はLSDにも匹敵する。

補足:じんましんや喘息・花粉症等のアレルギーにはヒスタミンという物質が大きく関わっており、そのヒスタミンの作用を抑えるのが抗ヒスタミン薬。脳へ移行しやすい第一世代と、脳へ移行しにくい第二世代があります。ペリアクチンは第一世代抗ヒスタミン薬になります。その他第一世代抗ヒスタミン薬として、ポララミンやアタラックスなどがあります。

 

効能・効果

・じんましんよるかゆみの軽減、花粉症等の鼻水・くしゃみの軽減

僕も小児科医になりたての時はよく使っていまして、確かに子どもに使うとかゆみが引くし、鼻水も止まります。しかし、よく寝ます。1日3回飲もうものなら1日寝がちになってしまう子もいます。僕はここ5年以上は使っていません。

 

副作用

・脳への抗ヒスタミン作用による強烈な眠気
僕も大人量を試しに飲んでみたら仕事が全くできないくらい眠くなりました。
・抗コリン作用による口の渇き
鼻水の分泌は減りますが、唾液の分泌も減ります。抗コリン作用は喘息発作を悪化させるので喘息の方は要注意ですね。

・乳幼児の無呼吸
呼吸が浅くなることがあるので、生後6ヶ月未満は特に使用は控えたほうがいいです。
生後6ヶ月以上でもダウン症の子でこの薬を飲む度に無呼吸になって顔色が悪くなるという子を経験したことがあります。
・痙攣の誘発
第一世代抗ヒスタミン薬全般に言えることですが、痙攣を誘発することがわかっています。てんかん持ちの子は要注意です。

この薬を作ったアメリカでは副作用のこともあり子どもにはすでに使われていません。

 

アイキッズクリニックでは?

当院では使用していません。

僕自身はこどもに第一世代の抗ヒスタミン薬自体を使いません。

・ペリアクチンの無呼吸を何度か経験したこと

・第一世代抗ヒスタミン薬はけいれんを誘発すること

・ペリアクチンの抗セロトニン作用に抵抗があること

以上の理由で第一世代抗ヒスタミン薬を使っていません。

いっぱいいろんなことを経験して成長していく乳幼児期に風邪薬で脳を抑えちゃうのは良くないですね。

僕はじんましんの時、鼻水がひどくて寝つけない時だけ頓服で第二世代抗ヒスタミン薬を飲んでもらうよう指導しています。

鼻水が出ていても食欲があって元気に遊ぶ子は大丈夫です。

こども自身の治る力を伸ばしていきたいですね。

 

当院では、病気のこと・薬のことをご家族にもっと知ってもらうために丁寧な説明をし、

出来る限り薬に頼らないシンプルな治療を心がけています。

 


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感染症:ノロウイルスの消毒液を簡単に作る方法


今日は、一日雨ですね。
東京では初雪が降るんでしょうか。。。
年の瀬が押し迫ってきてバタバタしている中、できれば体調を崩したくないですよね…。
今 【ノロウイルス】 が本格的に流行しています。
以前もノロウイルスについて少しお話しましたが、今日はその『二次感染予防』についてのお話です。

 

ノロ 消毒

ノロウイルスは、

ごく少量のウイルスでも感染しやすいウイルスです。

発症しないに越したことはないですが、
もし家族が感染してしまった時には家族内の二次感染(もしくは再感染)に気をつけてください。

 

床などの嘔吐物の処理が適切でないと、

乾燥した時ホコリと一緒に空気中に漂い、それが口に入るだけでも感染します 😡

 

ノロウイルスの殺菌には、
【次亜塩素酸ナトリウム】が有効と言われてますが、

(アルコール消毒では効果はありません)、

かといって「わざわざそういう物を薬局やインターネットで手に入れるのは面倒だわ」という方いませんか?

そこで、

家庭にある「塩素系漂白剤(ハイターなど)」とペットボトルを使って簡単に消毒液を作る方法を紹介します。

 

 

≪≪作り方≫≫

 

★便や嘔吐物が付着した床や衣類、トイレなどの消毒をする場合★

※500mlの空のペットボトルを用意します

①ペットボトルキャップ「2杯」の塩素系漂白剤を入れる
②そこに水を加えて全体量を「500ml」にしてできあがり!

 

 

★おもちゃ、調理器具、直接手で触れる部分などの消毒をする場合★
※2Lの空のペットボトルを用意します

①ペットボトルキャップ「2杯」の塩素系漂白剤を入れる
②そこに水を加えて全体量を「2L」にしてできあがり!

 

 

 

どうですか?

思ったより簡単にできませんか 😉 ?

 

注意点としては、時間の経過とともに効果が減少しますので、
なるべく一回一回作るようにしてください
処理するときには、
必ず使い捨てのビニールの手袋や捨てられる雑巾やペーパーを使用してください。
(飛び散らないようにメガネやゴーグル、マスクをつけることをお勧めします)

 

そして、拭いた雑巾やペーパーは、

ゴミ袋の袋をよく閉じて捨てるようにしてください。

 

またノロウイルスは、

漂白剤を使わなくても【85℃で1分間以上の加熱】により感染性は消失すると考えられています。
なので煮沸消毒、高温の乾燥機、市販のスチームクリーナーなども有効です。

 

ノロウイルスは、症状が治りかけていても油断ができません 😥

症状が収まった後も便からのウイルス排出は1~3週間程度続き、
7週間を超える排出も報告されています。

 

『感染しないように、まず手洗いを徹底する。それでも感染してしまったら、二次感染を防ぐ』

 

 

今年も気づけば、残り2週間です。
来週はクリスマスです。
できるだけ予防して、楽しく過ごしたいですね。

 


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手洗いの落とし穴


今日は感染症を防ぐ上でとても重要な、
『手洗い』のお話です。

 

 

みなさんはきちんと手を洗えていますか?

 

 

石けんや消毒液使っても適当に洗えば、効果はあまりありません。
ですので、子どもたちにはまず、
正しく洗う方法を身につけさせてあげたいなと思います。

 

その為には、大人たちが正しい方法を知っていかないといけませんね。

 

 

洗っているつもりでも、つい不十分になりやすい箇所があります。
もし手洗いをしている時この記事を思い出したら、是非確かめてみてください。

     ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

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イメージ的には、

『消毒や石鹸で菌やウイルスを殺すのではなく、
流水で物理的に菌やウイルスの量を減らす(薄める)』と考えていただけたらと思います。

 

 

これから寒くなってきて、感染症が増えてきます。

 

お子さんと一緒に、楽しく正しく手洗いをしましょう 😉


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