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2014年7月31日 木曜日

食物アレルギー:たまごver.


こんにちは!

今回は【たまごアレルギー】についてまとめたいと思います。

小さい子の食物アレルギーと聞くと、最初に思い浮かぶのが。。。たまご!

離乳食で開始時期や量など、何かと神経質になるのが。。。たまご!

加工食品にも多用され、私たちの食卓に欠かせないのが。。。たまご!

ということで、たまごアレルギーブログ、略してたまブロ!始まります!!

 

たまごはアレルギーのチャンピオン?!

たまごって子どもも大好きで、栄養満点で、価格も安く、料理にも多用できて、

なんていうかもうお母さんの最強の味方ですね!

わたしも子供時代、食卓に卵料理があったらとりあえずよっしゃ!

みたいなところ、ありました。(若気の至り)

 

一方で!たまごは子どもの食物アレルギー原因食品の第1位に輝いています。。

0歳から6歳までは不動のチャンピオンです。。。

なぜ たまごのアレルギーが多いかというと、、、、

乳幼児は消化機能が未発達であることや、知らず知らずに経皮感作していたり、

たまごに含まれるたんぱく質の一部が特に消化されにくかったりと

理由はいろいろで、はっきりとコレ!とは言えません。。。

しかし!1~2歳で治ることが多いので根気よく付き合っていくことが大切です!

確かに、子どもの時たまごアレルギーだったけどいつの間にかなんともない!(本人談)

 

アレルゲン(ドイツ語)ってなんだろう。

アレルゲンとは、アレルギー反応を引き起こす抗原のことです。

抗原は、体に入って免疫力を働かせてしまう異物を指しますが、

なにが体にとって抗原になるかはひとりひとり異なります!

そしてその抗原の正体は、、、食品に含まれる、、、、、!?、、、、

たんぱく質なのです!!!!!

ちなみに、わたしのアレルゲンという言葉の第一印象は、「アレル元」です。(Not誤字)

アレルギーの元だからか、、日本語って分かりやすい、、と感動しましたが、

そもそもドイツ語でした。(大人になる前に気づけてよかった)

 

鶏卵には様々なたんぱく質が含まれますが、主なアレルゲンを2つあげます。

オボアルブミン

加熱すると凝固してタンパク質が変性するのでアレルゲン性が低下するのが特徴です。

消化酵素に対して不安定なので、比較的消化されやすいのですが

卵白に含まれるタンパク質の54%を占めており含有率が高めです。。

オボムコイド

加熱しても凝固せず水に溶けやすい性質なので、卵そのものを食べなくても

かき玉汁のスープの中に存在するなどとてもシブトイやつです。

また、消化酵素に対しても安定なので、強いアレルゲン性を持ちます。強いです。

 

加工品や関連食品のアレルゲン性について

たまごのアレルゲン性は、加熱によって大きく低下します!

高温であればあるほど、加熱時間が長ければ長いほど低下するということです!

アレルゲン性をざっくり表すとこのようになります。

強い  生卵 温泉卵

↓   茶碗蒸し プリン マヨネーズ 親子丼 かき玉スープ

↓   炒り卵 卵焼き ゆで卵

↓   ハンバーグ ホットケーキ ドーナツ カステラ

弱い  フライの衣 から揚げ粉 クッキー かまぼこ 食パン

しかしお家で作っていない料理は、加熱時間などが分からないため

たまごの有無をパッケージの原材料名やアレルギー表示をよーく確認しましょう!

ちなみに、たまごの表記の仕方はいろいろなので見落とさないよう要チェックです。

「鶏卵、あひる卵、うずら卵、タマゴ、玉子、エッグ」とたくさん!

あひるやうずらも共通の成分を含むので気をつけましょう。((ピータン!))

 

アレルギー症状と、わたしがメロンを食べない理由

どんな症状が出るかというと、多くの子は食べて1時間以内に皮膚症状がでます

かゆくなったり、蕁麻疹が出たり、赤くなったり、浮腫んだり。。

個人差に加えて、 食べた量やその時の健康状態にも大きく左右されることがあります。

その他にも、口の中がかゆくなったり、激しい嘔吐や腹痛、下痢を起こす場合もあります。

また、咳や喘鳴、呼吸困難が起こる場合は病院の受診が必要になることもあります。

 

ちなみにわたしはメロンやスイカを食べると、のどがイガイガして唇が腫れてきます。。

このような症状は、広い意味で【口腔アレルギー症候群】と呼ばれます。

成人の果物アレルギーでよく知られた症状ですが、その原因の多くは、

花粉症(花粉に感作されている)の人が果物にも反応して症状が出現するものだそうです。

これは、交差抗原反応といって花粉と果物のたんぱく質の一部の構造が似ているため、

花粉に対する抗体が果物にも反応するからという理由でした。なるほど。

 

つい最近ですが、風邪を引いてものすごく体調が悪い日に生のきゅうりを食べたら

ガサガサでイガイガだった喉がさらに大変なことになり、咳が止まらなくなるという

事案が発生しました。(私事)

普段はなんともないのに、同じウリ科だからでしょうか。。

「アレルギー症状は体調による」を体感した瞬間でした。(瀕死状態)

 

血液検査で高い数値が出た! = アレルギー???

血液検査をすると、血中の様々なアレルゲンの特異的IgE抗体量がわかります。

「抗体量の多さ」は「感作の状態」を表しています。(ここ、重要です)

そして、「感作 = 発症 ではない」のです。(ここも、重要です)

数値が高めで感作されているからといってアレルギー症状がでるとは決して言い切れません!

また体調などにも左右されるので、検査の疑陽性率の高さも問題となっています。

結論、食べたこともない食品を血液検査の結果が陽性だから、という理由での除去は

すべきではないと考えられています。

実際のところは、「食べてみないとわからない」ということです。

 

離乳食を始めたばかりで、これからいろいろと食べさせて行く予定だけど

もしかしたらアレルギーかもしれなくて心配、、、どうしたらいいの、、、

というお母さん、たくさんいると思います。

たんぱく質を含む食品で初めて食べさせるという場合は、

たまごに限らず本当にごくごく少量からスタートしましょう!(例:爪楊枝の先っぽ程から)

そしてなにかアレルギー症状が現れた時のために、病院が開いている時間帯に試しましょう!

抗アレルギー薬を手持ちで持っておくこともひとつの手ですね。

どうしても心配!という方は医師の指示のもと開始するようにしましょう!

 

参考文献

「食物アレルギーの基礎と対応」 (2010) 監修 宇理須厚雄

「食べて治す 食物アレルギー」 (2011) 著者 栗原和幸

 

よかったら他の関連記事もご覧ください!

誰かに教えたくなるアレルギーネタがあったりなかったりです!

食物アレルギーとは?

食物アレルギー:アトピー性皮膚炎との関係性!

食物アレルギー:経皮感作と経口免疫

食物アレルギー:大豆ver

 

 


2014年7月29日 火曜日

食物アレルギー:牛乳ver.


こんにちは!

食物アレルギーブログもとうとう第5回目となりました。

今回は牛乳について書いていきたいと思っとります。

では、さっそくいきましょう!

 

牛乳アレルギーは名前の通り、牛乳によって引き起こされるアレルギーです。

(うん、そうだね)

全年齢における原因食物の約20%を占めていて、鶏卵に続き第2位なのです!

症状としては、新生児・乳児消化管アレルギー、

乳児アトピー性皮膚炎の頻度が高くなっています。

アトピー性皮膚炎はなんとなくわかりますよね。

消化管アレルギーってなんぞや。となる方もいらっしゃるかと思います。

消化管アレルギーの症状としては

腹痛、嘔吐、下痢、そして場合によっては大量の血便がでることがあるそうです!

(血便は少しであれば問題ないそうですよ!)

また、牛乳アレルギーは大きくなるにつれて消失することが多いみたいですね!

 

牛乳アレルギーのややこしいところは、

原因タンパク質が加熱や発酵による変化を受けにくいところです。

火を通したから大丈夫!っていうことにならないのですね。

しかし、食品に含まれるたんぱく質の量に基づいて、

「食べられる範囲」を考えやすいのが利点です。

チーズなら〇g、バターなら〇g食べられる・・・

と、決めておけば大丈夫なわけです。

 

まだ何グラム食べられるかわからないという人は、

その食品のほんのひとかけらをぽいっとあげる。

その日になにも症状がでなければ、次の日にふたかけらぽいぽいっ。

という感じですこーしずつすすめていってみましょう。

 

ここで牛乳アレルギーの人にぜひとも注意してもらいたい栄養素を

どどんとご紹介いたします。

 

『カルシウム』

あたりまえやないかーい。

と思われた方。すみません。

とりあえずカルシウムが不足しやすくなります。

牛乳アレルギー児のカルシウム摂取量は、非牛乳アレルギー児の

約50%といわれており、非常に不足しやすくなっています。

カルシウムのほとんどが骨・歯をつくるのに使われています。

すくすく育ってほしいのに、カルシウム不足だなんて・・・

ということになりかねませんので、

牛乳アレルギーの子はアレルギーがない子以上にカルシウムを気にして摂取しましょう!

カルシウムが多く含まれる食品には

豆腐、納豆、生揚げなどの大豆製品、

(朝ごはんに納豆、みそ汁に豆腐を入れたり♪)

小松菜、青梗菜

干しわかめ、干しひじき、切り干し大根、ほしえび

(干してあるものは、もとの食品から水分が減って

栄養がぎゅっとつまっていますよ♪)

にぼし、ししゃも、いわし

などなど・・・

乳製品以外にもたくさんありますので、工夫してみて下さいね!

 

ここでかなみんのなけなしの豆知識。

(先生に教えてもらったというのは秘密ということで)

牛乳にはいろいろ種類がありますよね!

日本でも低脂肪乳やらなんやらといろいろあります。

だがしかし、アメリカではなんと

ビタミンD添加が義務付けられているそうです!

えぇ〜!!!

アメリカってすごいですね。本当すすんでます。

 

と、ちょっと長くなりましたが、牛乳アレルギーに関してはこんな感じです。

まだまだ私も勉強不足なのでこれからもっと勉強していきたいと思います!

またわからないことがありましたら、お気軽に聞いてくださいね♪

 

 

参考文献:食物アレルギーの栄養指導の手引き2011


2014年7月27日 日曜日

川崎病には流行があるのよね。典型的なBCG接種部位発赤の紹介


ガンガン暑くなってきている夏!

川崎病が流行っている時期でしょうか?

この1ヶ月で3人診断しました。

3人とも確定例で入院治療しています。

地域の診療所レベルで1ヶ月に川崎病が3人というのは多いかなと思うのですが…他の地域はいかがでしょうか?

 

川崎病の主要症状は以下の6つ

 

1.5日間以上続く高熱 ⇨ これ第1条件
2.首が腫れる(頸部リンパ節腫脹) ⇨ 小さい子ではハッキリしない。大きい子では首の痛みを訴えることもあります。
3.目が赤くなる(眼球結膜充血) ⇨ これも小さい子ではハッキリしないこともあります。
4.唇が赤くなる・舌が赤くブツブツになる(口唇発赤・イチゴ舌) ⇨ 唇がひび割れて出血することもあります。
5.手足が赤くなる(手足の硬性浮腫) ⇨ 手のひらや足の裏が赤くなり浮腫むのが典型的所見です。
6.全身の発疹 ⇨ 様々なパターンがあるので、この皮膚所見が川崎病!とは言えません。ですが、高熱2−3日目以降から発疹が出てくる場合は川崎病は必ず鑑別疾患に入ってきます。

 

まずは高熱があることが大前提で、その他5つのうち4つが揃えば川崎病と診断します

 

川崎病の主要症状は上記の6つですが、もうひとつ診断の助けになる症状があります。

それは、BCG接種部位の発赤です。

BCG接種部位の発赤が他の病気で見られることはほとんどないので、

逆に言えば、BCG接種部位の発赤が見られれば、川崎病の可能性がより高くなってきます。

 

この1ヶ月で当院で経験した3例のうち、BCG接種部位の発赤が見られたお子さんの経過を紹介します。

 

経過紹介 ※ご家族の了承を得ています。

 

1歳のお子さんが高熱2日目で当院受診。咳はなく、透明な鼻水が少し出る程度。
受診時は目の赤みがあり、機嫌は悪く、食欲はいつもの半分くらい。
⇨夏風邪のヘルパンギーナが流行っているので夏風邪かな?目やにがないのに目が赤いのが気になるな?と思いつつ….

 

まずは高熱の原因となる病巣を探すために中耳炎の有無を確認するも、中耳炎は認めず。

⇨子どもの高熱では必ず中耳炎の有無を確認するべきです。中耳炎を認めれば、感染病巣と病原菌がかなり絞られます。

 

次に指先の採血で血球測定。
⇨白血球数と好中球数で何の感染症か当たりをつけることができます。

また、最近の採血針は痛くないものも出てきています。たった1滴の血液、ものの1分で検査結果が出ます。

ホント便利になりました。

 

採血の結果は、白血球数:16700/μl 好中球数:10000/μl   ヘモグロビン:11.0g/dl 血小板数:21.9万/μl

白血球数と好中球数の上昇を認めました。

⇨夏風邪のヘルパンギーナでは白血球数がここまで上昇することはありません。咳がなく白血球数が上昇する感染症というとまずアデノウイルス感染症を考えます。溶連菌感染症の可能性もありますが、この年齢での溶連菌感染症では高熱が出ることは少ないです。

 

アデノウイルス感染症を狙いつつ、一応溶連菌感染症も含めてノドの迅速検査を行う。しかし、ともに陰性。
⇨咳がない高熱、白血球数が高い、しかも目が赤いとなると…川崎病?尿路感染症の可能性もある?と考えつつ

 

食事が取れる程度ならひとまずは様子を見ることができると判断し、解熱鎮痛剤のみ処方して高熱が続くなら川崎病の可能性があることも説明し翌日受診を指示して帰宅。

 

案の定、その日の夜から全身にうっすら赤い発疹が出てきて、高熱も続き翌日受診。
お母さんも川崎病のことをネットで調べてきてくれて、お母さんの方から左腕を見せてくれました。

 

その時の写真がこちら、典型的な川崎病のBCG接種部位の発赤です。

川崎病のBCG接種部位の発赤

 

2回目受診時の採血では、白血球数:13200/μl  好中球数:8200/μl  ヘモグロビン10.7g/dl  Plt:21.1万/μl でした。
この時点で川崎病の主要症状6つのうち、クビの腫れ、手足の発赤、口唇の発赤はハッキリしませんでしたが、経験的にまず川崎病でしょうということで、入院加療目的で総合病院へ紹介しました。

 

通常は高熱4-5日目でようやく症状が揃ってきてから診断がつくことが多いですが、このお子さんの場合はBCG接種部位の発赤を認め早めに診断をつけることが出来ました。

 

川崎病自体は人から人へうつるものではないですが、何らかの感染症が関わっていると言われています。中国からの風の影響とかなんとか、という報告もありますね。

Tropospheric winds from northeastern China carry the etiologic agent of Kawasaki disease from its source to Japan

⇨ホンマかいな?

 

日本の小児科医・川崎富作先生が1967年に報告してからもうすぐ50年、原因が未だにはっきりしていませんが、幸い治療法が確立しているので、さほど心配ない病気ですね。うちの娘も4歳の誕生日直前に川崎病になり、入院中に誕生日を迎えました(;´д`)トホホ… 治療がよく効いてさっさと退院させてもらいました。

 

高熱と目が赤いだけでいきなり川崎病を心配する必要はありません。
高熱とBCG接種部位の発赤は川崎病の可能性が高くなってきます。

 

高熱がある時は、ぜひお子さんのBCG接種部位を確認して下さいね。

 


2014年7月25日 金曜日

食物アレルギー:大豆ver.


 

こんにちは!

 

今日は食物アレルギーの中でも大豆のアレルギーについて紹介したいと思います。

 

◎大豆アレルギーって?

大豆は「畑の肉」と言われるほど良質なたんぱく質が含まれています。

(ありったけの豆知識)

しかし、大豆アレルギーは主に、大豆に含まれるたんぱく質が原因となり

皮膚症状や呼吸器症状を伴うアレルギー反応を起こすことがあります。

 

◎ここで少し大豆について知っておきましょう!

一口に大豆といっても大豆にはいろいろな加工食品があります。

spe2_il_01

(農林水産省のHPより)

 

絞れば豆乳に、それを加熱すれば湯葉ができ、固めれば豆腐になる。

水煮にして発行させれば味噌や納豆もできる。

加工して色々な楽しみ方ができる素敵な食品です。

(個人的にはおでんに入っているがんもどきが好き)

 

ただ、その分アレルギー反応を起こす原因(アレルゲン)にもばらつきがあります。

どれに反応しやすいかは一様ではなく、豆腐だけに反応する場合や豆乳だけに反応する場合、

納豆で遅発型アナフィラキシーを起こす場合もあります。

 

◎大豆製品の中でもアレルギー反応を起こしにくい食べ物は?

味噌・醤油・納豆など、大豆を発行させたものは製造過程でたんぱく質が分解されるので

アレルギー反応を起こす可能性は大きく低下します。

また、大豆油もたんぱく質の残存量が少ないため、症状を起こすことは稀です。

 

◎大豆アレルギーにそんなに種類があるなんて・・・。食べる前に血液検査をするべきなの?

結果が陰性であればその食品にアレルギーがないことはかなり正確にわかりますが、

陽性の場合でも症状が出ないことがあり、血液検査だけでは正確な診断はできません。

また、大豆に限らず、どの食品もですが検査時の肌の状態によって結果が左右されることもあります。

そのため、何か心配な食品があれば(あれば)医師に相談して医師の指示のもと食べるようにしましょう。

 

 

関連記事

食物アレルギーとは?

食物アレルギー:アトピー性皮膚炎との関係性!?

食物アレルギー:経皮感作と経口免疫寛容

 

 

 


2014年7月22日 火曜日

食物アレルギー:経皮感作と経口免疫寛容



最近はテレビでもインターネットでも食物アレルギーの情報が多く出回っています。

 

アレルギー原因の食べ物を除去しなきゃいけないの?

除去したら食物アレルギーは治るの?

それともちょっとずつ食べさせながら免疫をつけていく経口免疫寛容がいいの?

 

…と、いろいろ疑問が浮かんできます(?_?)

 

また、ブログのタイトルを見て、

「経口免疫寛容は聞いたことあるけど、経皮感作ってなに!?」

って思った方もいらっしゃるのでは?

 

今日は食物アレルギーと経皮感作・経口免疫寛容についてのお話です。

食物アレルギーについて一緒に考えてみましょう!!

 

昔々のイギリスで、、、

(といっても2003年、割と最近)イギリスで、乳幼児にピーナッツオイルが保湿剤として使われていた時代がありました。

湿疹がある、またはアトピー性皮膚炎の重症度が高い場合の3歳以後のピーナッツアレルギーが増加し、ピーナッツアレルギー児を調査することに。

その結果、ピーナッツアレルギー児の 91%が生後6カ月までにピーナッツオイル入り保湿クリームを使用していた事実が判明しました。

(ピーナッツオイル以外の保湿剤の使用では,ピーナッツアレルギーの増加はありませんでした。)

 
参考文献:Factors Associated with the Development of Peanut Allergy in Childhood(N Engl J Med 2003; 348:977-985)

 

一方、イスラエルでは、、、!!?

イスラエルでは生後4~5ヵ月からピーナッツを食べ始め、1歳時点では8割がピーナッツを食べているそうです。

しかし、ピーナッツアレルギーは、早くからピーナッツを食べているイスラエルのほうが少ないという驚きの結果が!!!

食べさせないこと=アレルギーの予防ということにはならないんですね(゚o゚*)!

※ ただし乳幼児ではピーナッツをのどに詰まらせてしまう可能性もあるため、飲み込む能力が十分でない年齢(3歳くらいまで)はピーナッツ丸々のつぶ状のものは与えないようにしましょう。

参考文献:Early consumption of peanuts in infancy is associated with a low prevalence of peanut allergy(Journal of Allergy and Clinical Immunology Volume 122, Issue 5, Pages 984–991, November 2008)

 

日本では、、、
2010年、加水分解小麦含有洗顔石鹸使用により生じた小麦アレルギーの症例が多数報告されました。
何年、何十年もの間、小麦を食べてきて何ともなかったの方が、小麦入り石鹸を使っていたら、突然、小麦アレルギーになってしまったのです。
これは、洗顔を繰り返すことで「茶のしずく」に含まれる小麦加水分解物が主に顔面の皮膚から経皮感作され、
経口摂取によって小麦アレルギーを起こすという仕組みです。
顔面中心の湿疹,まぶたの発赤や腫れ,パンやうどんなどの摂取後に運動をすると生じるじんましんやショックなどが主症状です.

 

経皮感作のこと
経皮感作とは、最初に皮膚でアレルゲンとして認識し、全身性のアレルギー反応に移行していくことです。
イギリスのピーナッツオイル問題、日本の「茶のしずく」問題をまとめると、
荒れている肌に異物を接触させ続けた結果、体がピーナッツオイルや小麦を自分の敵だと思い込み、
食べ物として摂取したものに対して過剰な防御反応(アレルギー反応)を起こすということです。
この結果により経皮感作(最初に皮膚でアレルゲンとして認識し、全身性のアレルギー反応の準備が始まる)によるピーナッツアレルギー発症の可能性があるのではないかと考えられるようになりました。
最近では、実際に幼少期に肌の状態を良好に保っている子よりも、
湿疹などを放置している子のほうが食物アレルギーになる確率が高くなることがわかっています。
ステロイド軟膏や保湿剤をうまく利用して肌をいい状態に保つことが食物アレルギーを軽減させられるのではないかと考えられています。

 

経口免疫寛容ってなんだろう?

食物アレルギーの治療といえば、アレルゲン食品の除去が常識でしたが、

ちょっとずつアレルゲン食品を食べさせて治していくという考え方です。

アレルゲン食品をほんのちょっと食べさせ、症状が出なければほんのちょっと増やして食べさせ、を繰り返し、

徐々に食べられる量を増やして最終的にアレルギー反応をなくすというものです。

 

食べられないものを除去し続けて、一生食べられないままかもしれないよりは

時間はかかるかもしれませんが、ちょっとずつちょっとずつ食べさせていって

最終的にはどんな食品でもたくさん食べてたくましく育ってくれるのが一番ですよね。

 

 

 注意:アレルギー反応の具合は軽い湿疹で済む子もいれば、重篤な症状が出る場合もあるため、

経口免疫は自分の判断で始めるのではなく、医師に相談してから行ってください。

 



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