スタッフブログ

2014年3月6日 木曜日

これぞ耳垢塞栓なり


久しぶりの大物に遭遇しました。
感激です。

当院では風邪で受診されたお子さんはほぼ全例において耳をチェックしています。

耳のチェックにはお気に入りのNIDEKさんのVersaCamを使用ています。

下の写真、耳の中です。

OT094333耳垢塞栓

外耳道が完全に耳垢で埋まっています。

「これぞ耳垢塞栓!」と言っていいでしょう。

これくらいの耳垢塞栓にはなかなか出会えません。

なので、たまに出会うとちょっと感動してしまうのです。

 

耳垢鉗子でエッサホイサとホジホジして、

ときにローリングさせて、

子どもを怖がらせないように、

痛がらせないように、

泣かさないように、

気を遣いながらの繊細な作業です。

 

耳垢塞栓との格闘後の写真がコレ↓

OT094600OT094515

巨大耳垢がボロッととれて、

外耳道がスッキリして綺麗な鼓膜とご対面することが出来ました。

 

本日の収穫がコレ↓

GI120545

この巨大な耳垢塞栓のインパクトが伝わるでしょうか?

 

比較として・・・

GI120956

 

一円さんスミマセン。

 

上に並べてみると・・・

GI154528

 

う~ん・・・

 

また今度、巨大な耳垢塞栓との格闘動画をyoutubeにアップしますわ。


2014年3月5日 水曜日

急性中耳炎は抗生剤なしで自然に治ることもあるけどね


外来でいつもお話していることですが、

急性中耳炎は抗生剤なしでも自然に治ります。

中耳炎の有無より中耳炎を起こしている原因の方が大事です。

 

中耳炎の原因が細菌感染症であって、

その細菌感染症が子どもの免疫力で制御できない場合に

抗生剤のサポートがようやく必要になります。

 

気管支炎や副鼻腔炎でも同じことが言えますが・・・

 

本日はパッツンパッツンの中耳炎の鼓膜所見を紹介

 

まずは比較として正常の鼓膜所見

正常鼓膜

 

本日受診されたお子さん、

「微熱がダラダラとずっと続くんです」

「風邪が全然治らず機嫌が悪いんです」と・・・

 

青っ鼻とノドがゴロゴロするのもあり、

怪しいと思って耳を診ると・・・

耳垢

耳垢ギッシリで鼓膜が見えない・・・

 

まずは耳垢をしっかりとっちゃいまして、その奥を確認すると・・・

破裂寸前の中耳炎

パッツンパッツンの破裂寸前の中耳炎です。

めっちゃ痛そうです。

そりゃ機嫌が悪くなるわけです。

大人なら悲鳴をあげるくらい痛いですね。

 

反対側は・・・

破裂後の鼓膜

すでに破裂した後と思われるヨレヨレの鼓膜でした。

 

「中耳炎で熱が出ていたの?」

 

これはよくある質問ですが、

このような質問に対して僕はズバリ、

「感染症に対する熱です」と言ってしまいます。

「熱も中耳炎も感染症の一症状でしかありません」と話しちゃいます。

そして「この子は肺炎球菌感染症です」と言ってしまいました。

 

なぜ肺炎球菌か?

経験からですね〜

その見極め方をまたそのうち書きます。

 

繰り返しますが、

中耳炎は抗生剤なしで自然に治ることもあります。

しかし、このお子さんの場合は微熱が1週間以上遷延し、

ここ数日は夜泣きもひどかったようで、

お子さん自身の免疫だけでは肺炎球菌感染症を制御できないと判断し、

免疫のサポートとして抗生剤(アモキシシリン)を処方しました。

 

「肺炎球菌ってワクチンがあるじゃないの?」

って思った人もいるかと思いますが、

肺炎球菌って90種類以上あって、

ワクチンが効くのは重症化しやすい13種類だけなんです。

それ以外は子どもで中耳炎や肺炎を起こします。

 

またまた繰り返しますが、

中耳炎は抗生剤なしで自然に治ることもあります。

肺炎だって抗生剤なしで自然に治ることがあります。

中耳炎の有無、肺炎の有無が重要なのではなく、

「何が原因か?」「何の感染症か?」の方が重要です。

中耳炎や肺炎の原因が細菌感染症とわかって、

子どもの免疫だけで太刀打ち出来ないときだけ抗生剤のサポートを受けましょう。

 

子どもの高熱が続く、機嫌が悪いのが続く、

お母さんにとっては本当に心配で不安だと思います。

その心配を真摯に受けとめ、確実な診断と丁寧な説明をして、

少しでも不安を減らせるような診療を心がけていきたいですね。


2014年3月4日 火曜日

食物アレルギー:卵白によるアナフィラキシーショック


経過紹介 ※ご家族の了承を得ています。

・母乳で育ててきて、お母さんは普通に卵を食べて授乳していた。
⇨これは全く問題なし。授乳中の母の食事で卵を除去しても子どもの卵アレルギーを予防できるわけではない。もちろん、妊娠中の卵摂取も問題ありません。

 

・生後3−4ヶ月の時に湿疹がひどかった様子。当院来院時はさほどひどくない感じ。
⇨他院でステロイド軟膏で治療を受けていたよう。詳細は不明。

 

・生後6ヶ月となり離乳食を開始。卵の黄身を開始して問題なさそうだったので、
加熱した卵白を少量あげてみた。お母さんは離乳食本のとおりにあげたそうです。
⇨ここが大きな問題。卵の黄身が大丈夫だったら白身を開始と書いてある離乳食本がまだあるが、ホントにコレはいい加減やめて欲しい。

 

・卵白をあげた直後から口の周囲が赤くなり、その後全身が赤くなってきて当院を受診された。
⇨受診する前にお電話があり、診療時間外だったが、やばそうな雰囲気を感じたので速攻受診して頂いた。コレは直感が当たった。

 

・来院時は目は合うが顔面蒼白で、手足のチアノーゼがあり、機嫌が悪い。
痛み刺激で激しく泣くと顔面が赤くなるが、泣くのをやめると顔面が蒼白となる。

撓骨動脈(手首の動脈)が触れず、モニターで心拍160前後。
アナフィラキシーショックと判断し、すぐさまボスミン(血圧を上げる薬)を太ももに筋肉注射した。他の先生からは異論があるかもしれないが、経験的にステロイドの筋肉注射も行った。これにより、ものの数分で手足のチアノーゼは引いて、30分くらいで顔色も良くなり、機嫌も良くなった。モニターで頻脈だった心拍が110前後に安定、撓骨動脈も触れるようになったことで血圧上昇を確認した。
⇨乳児のアナフィラキシーショックは血圧もすぐに測定できないし、顔色見て疑ったらさっさとボスミン打つべし。ボスミン筋肉注射の副作用なんて心配いらない。

 

このお子さんの問題は卵のあげ方ですね。

お母さんが悪いわけではありません。

離乳食本に書いてあるとおりにやったわけですから。

離乳食本に書いてあることが古いと思うんです。

「卵黄に慣れてから卵白を」みたいな

 

現実生活でゆで卵を食べる機会なんて子どもであまりないし、

離乳食のためだけに少量だけゆで卵を作るのも面倒だし、

ゆで卵の黄身と白身を離乳食でトライさせるなんてどうなんだ?と思うわけです。

 

現実生活ではつなぎや調味料で卵をとる機会の方が断然多いと思います。

ですから、卵をトライするなら卵がつなぎで入っている食品から少しずつトライする方が現実的だと思います。

僕は以前から、卵を離乳食ですすめるときにたまごボーロのかけらから少しずつ試すように指導しています。

具体的な方法はご家族の食生活に合わせて提案させてもらっています。

たまごボーロの砂糖を気にされる方には管理栄養士から自宅でできるレシピを提案します。

 

今回紹介したお子さんは、翌日の再診時にはすっかり落ち着いていました。

良かったです。

ですが、お母さんが自信を無くされてしまわないか心配です。

このようなケースではお母さんへのフォローも大切だと思います。

 

離乳食本やネットに書かれている古い情報をいい加減変えたいんですけど・・・


2014年3月3日 月曜日

花粉症シーズンにハーフマラソンを走ってきました!


第10回いで湯の郷桑名リバーサイドマラソン に参加してきました!

IMG_1427
今年で5回目の出場となりますが、

毎度のことながら、このハーフマラソンの後に花粉症が悪化します。

翌日から目がもろに痒くなります。

今回もステロイド点鼻薬とステロイド点眼をしっかりやってなんとか落ち着きましたが、

これからの季節のマラソンは花粉症持ちにはややキツイです。

 

記録の方は…

ハーフマラソンではワーストの記録です。

恥ずかしくて記録を書けないくらいです。

10kmまでは軽快に走っていましたが、
10kmからは膝が痛くなってきて、
15kmからはガクッとスピードダウン。
完全に練習不足です。

去年までは若さでイケてましたが、
今回はホントに体の衰えを感じました。
負けたことない後輩達にも余裕で抜かれてしまい、
過去の栄光はどこへ・・・
このまま体が衰えていくのが怖いです。

 

マラソンは仲間と一緒に楽しく走ることができればいいかなと思うところもありますが、

まー今回も走って、飯食って、温泉入ってと楽しめたといえば楽しめたんですが、

今までハーフマラソンで膝が痛くなった経験が無かっただけにホントにショックでした。

 

なにもやらなければドンドン体は衰えていく・・・

今やらねば・・・

10年後に後悔しないようにまた頑張ろうと思った一日でした。


2014年3月1日 土曜日

花粉症の季節…いよいよ目がかゆくなってきました


今日は午前中の診療が終わって午後から近所の子ども達と外で走り回ったのもあり、

夜から目がめっちゃ痒くなってきました。

鼻もグズグズ…

暖かくなってきてそろそろ花粉症の季節ですね。

 

10代の時は1年中のアレルギー性鼻炎で鼻水によるティッシュの使用量がハンパなく、

地球に優しくない感じでしたが、

今はステロイド点鼻薬を使うようになってティッシュの使用量は断然減り、

地球に優しくなりました。

 

ステロイド点鼻薬を使いはじめる前は抗ヒスタミン薬を飲んでいましたが、

薬がもろに効きやすい自分には、

製薬会社が勧める眠くならない抗ヒスタミン薬でもしっかり眠くなってしまい、

まーアカンと思い、ここ7−8年はステロイド点鼻薬をしっかり使って鼻づまりと鼻水を抑えています。

 

ステロイド点鼻薬は花粉による鼻の粘膜の炎症を抑えて、

鼻の粘膜の腫れをとって鼻づまりや鼻水を抑えるというものです。

 

ステロイドというと副作用をなんとなく心配される方もいるかと思いますが、

ステロイドと言っても、ステロイド点鼻薬は飲み薬と違って副作用はほとんど心配ありません。

 

飲み薬は口から入り腸から吸収されて血液中に入り、

一度肝臓を通って代謝を受けてから心臓に戻り、そこから鼻の粘膜へ届くため、

鼻への道のりが遠回りで、血液中に入るために全身的な副作用は起こりえます。

花粉症の飲み薬は鼻だけでなく脳へも作用するために眠くなるわけです。

 

一方、ステロイドの点鼻薬は鼻の粘膜に直接噴霧するため、

鼻への道のりが近道で、血液中にほとんど移行しない(生体内利用率:1%未満)ので副作用の心配はありません。

もちろん、いくら使っても眠くなりません。

 

海外からですが、

子どものアレルギー性鼻炎の治療は抗ヒスタミン薬なしでステロイド点鼻薬単独でいいんでない?

というデータもあります。

 

以上の理由もあって、僕はこの時期の花粉症はステロイド点鼻薬が第一選択で、

それで治まらない時は抗ヒスタミン薬を飲み、

最終兵器としてレスキューのステロイド内服という戦略でやっています。

まーあまりステロイドの内服はしたくないので、

春の花粉症シーズンのマラソンレースのあとで鼻水が悲惨な状態になったときに飲むくらいですが。

 

今シーズンは間に合いませんが、

今年の6月からスギ花粉の舌下免疫療法:シダトレンが使えるようになります。

スギ花粉によるアレルギーの根本治療にもなりそうなので、

使えるようになったらトライしてみたいですね。

点鼻薬の使用も減らせれば万々歳です。

 

今後、各種花粉症薬を紹介していきたいと思います。

 

明日は三重県桑名市でハーフマラソンを走ります。

またもろ花粉を喰らいそうです。

ステロイド点鼻薬をしっかりやって頑張ってきます。

 

アイキッズクリニック 小児科 会津研二



電話番号
  • アイキッズクリニックLINE

予防接種と検診予約 インフルエンザワクチン予約 WEB問診票 一般診療予約はこちらから